音楽と四大文明
今の日本で学ばれている歴史、特に中学生からの授業では世界4代文明から始まることが多いでしょう。
・エジプト文明
・メソポタミア文明
・インダス文明
・中国文明
といった文明ですね。
こうした文明の起こりとともに音楽も生まれてきたと言われています。
音楽の発生
音楽の発生に関しては、色々な説があります。
私が先生から教わったのは、
・動物の模倣
・人間の求愛
・共同作業のリズムとり
といったものであり、あくまでもそうではないかとの話でした。
日本には、音楽学会といったものがありますが、そうした学会などでも音楽史についての研究が進められています。
古代ギリシャと音楽
①ギリシャ神話と音楽
ギリシャといえば神話を思い出す方もいるかも知れませんが、音楽もギリシャ神話との関係があります。
例えば、
アポロン(太陽神→日本でいうと天照大神なんかがいますが…)
学問を司る神様(日本だと菅原道真なんかが有名だけど…)
彼は理性・知性を司り、弦楽器・竪琴を使用したと言われる。
デュオニソス(酒の神)
感情・理性を惑わすといわれ、弦楽器・笛を使用したと言われる。
ギリシャにおいては陶酔的・創造的衝動の両面をもっている音楽が良いとされる。
②ギリシャの音楽は…
ギリシャ神話においての音楽について見てみると、
・神様が好んだ楽器
・神様が楽しむための音楽
・神様の人柄だとかを反映させるもの
ということででてきた。
そうした神話・宗教との関わりからも現在でも祭事などでも音楽を使われているんでしょうね。
音楽理論の始まり
そうした音楽の始まりから少しして古代ギリシャから音楽理論が始まる。
代表的なのがエトス論だと言われています。
・ドリア旋法:男性的
・フリギア旋法:情熱的
・リディア旋法:女性的
・ミクソリディア旋法:悲哀的
がこの理論では出てきており、その後の音楽理論のもととなりました。
かの有名なピタゴラスはこの跡に出てくる音程分離を数学的に分けた人として知られ、影響を受けてアリストクセノス(ピタゴラスを研究した人)が体系化して理論化して文書にした。
楽譜・楽曲の出現
楽譜は現在のものは五線譜ですが、当時はまだ発展の初期でありタブラチュア譜だった。
現在では楽曲・楽器を示す手がかりになっている楽譜ではありますが、楽譜の出現で、
・垂直音程:つまりは同時弾き→伴奏
・水平音程:メロディーを奏でる
を表現しやすくなった。
古代ギリシャの音楽の特徴としては
④度、⑤度、⑧度の差がある
例えば、ドとあれば④ちがうのがファ
⑤違うのはソ
⑧ちがうのは1オクターブ
これらを協和する音程として重視して作られているのがギリシャ音楽です。
ちなみに、これらの音程の差をつけていたのは天体の動きと連動するようにしていたと言われている。
このように出来てきた音楽を古代ギリシャの人達は
・楽しみとしての音楽
・リラックスするための音楽
・ストレス解消のための音楽
・冷静さを取り戻すため(理性的になるための)音楽
として生活に取り入れていった。
まとめ
ここからもまだまだ続きますが、今日はここまでにしておきます。
次回からはギリシャ音楽の続きを少しやって、古代ローマ音楽史へと進みます。
お楽しみに。