こんにちは。SHIKAです。
今回のお話は、高校時代のバンドを組んだ経験のお話をしたいと思います。
バンドを組みたい!とそう思ったのは高校時代、X(JAPAN)のGt.故HIDEさん、LUNASEAのGt. SUGIZOさんの影響でギターを始め、その人達みたいにカッコ良くステージでギターを弾きたいと思ったからですね。
そして、私は後にBANDを結成することになりました。BANDを結成するにも、大変な努力が必要だったのです。私の経験からバンドの組み方みたいなものを紹介したいと思います。
・BANDメンバーを集める
ギターをやっている人は当時、多かったです。しかしそれ以外のBass、Drum、Vocalが簡単なようで、見つかりません。
私は、親友にBANDを組みたい事を相談しました。しかし彼は、未経験ですし、楽器も持っていません。冗談半分でBassやらない?と聞いた時、笑いながら「やらないよ!」とキッパリ断られてしまいました。
しかし、二週間後の休日、彼が私の家に遊びに来て、いきなり「Bass買っちゃった。」とBass
を家に持ってきました。これで、Bass担当は決まりました。彼は、未経験ながらセンスがあったのか、上達が早かった事を覚えています。
次は、Drumの担当探しです。私の高校にはDrumをやっている人は皆無でした。何故なら、置き場所や音の問題があるので、やっている人はいませんでした。しかし、ここで諦める事はしたくありませんでした。私は、小学生時代の仲良かった友達に電話で手当たり次第に聞いてみました。そしたら、なんと見つかったのです!彼は、Drumを持っていて、自分の家の小屋で練習していたそうです。私は彼を、Drum担当にしました。
最後は、Vocalです。
Vocalというのは、機材はマイクとスピーカーがあれば誰でもできると思いますよね?でも、中々やっている人、やりたい人って少ないです。何故なら、「自分に自信が無い」、「歌が下手だから嫌だ」、「人前で歌うのは恥ずかしい」という意見が多く、かなり大変でした。しかし、ある日同級生の、解散するBANDのLIVEを観に行った時、LIVE終わりにVocal担当の彼に「Vocalやってくれないかなぁ?」と私が言うと、彼は渋々「いいよ。」と言ってくれました。何故、彼を選んだかと言いますと、顔です(笑)
私は、「これでBANDができた」という喜びと早くLIVEをしたいという気持ちでいっぱいでした。
・BAND名をつけよう!
みなさんは、どんなBAND名をつけますか?英語でかっこよく、日本語であえてPOPに・・・
BAND名を付ける事は、自分のBANDの音楽ジャンルと接点がある様な感じに私はしたかったので、メンバーに相談しましたが、回答は「任せる!」でした。みんな、「やる気ないなぁ」と思いつつ、英語の辞書等を出して来てカッコいいBAND名にしたいと調べました。
ROCK感があって、響きの良い単語が良いなぁと思い、BAND名が決まりました。
「Dither Bullet」読みは、ディザービュレット 意味は、ためらう弾丸です。
BANDメンバーにかっこいいけど、スペルが難しいと言われちゃいましたが、このBAND名で決定しました。
・練習場所はどこ?
みなさんは、BANDの練習はどこでしていますか?殆どの方は、スタジオですよね。
私の町は田舎だったので、スタジオは一件もありませんでした・・・残念!
しかし、私の祖父が当時、カラオケBOXの中古を趣味で所有していました。
BAND練習は、防音設備がなければ、騒音でトラブルの原因になり兼ねません。
なので、
私は祖父に、「BANDの練習場所に貸してほしい。」と言いましたら、祖父は「いいよ!」と言ってくれました。今思えば私は、結構恵まれていましたね。
・BANDの練習
みなさんは、どんな練習方法をしていますか?
私は、BANDを組む前から、色々とギターを練習してきましたが、主にBANDでは、アーティストの曲をコピーすることでした。しかし、田舎で楽器屋にコピーしたいアーティストの楽譜が売っていなかった為、殆どが耳コピーでした。
耳コピー(耳コピ)とは、音楽を耳で聞いて演奏を再現する事です。
耳コピーである程度はギターを弾けていたので、次はBANDのメンバーと相談し、課題曲を何曲か決めました。そして、2週間後の日曜日までに練習して、集まることにしました。
・練習初日
私はすぐBAND練習が上手いくと思ったのが、検討違いでした。
問題点1 アンプの出力の問題でベースが聞こえなかった
私のギターアンプはマーシャルの100Wクラスのスタックアンプ
スタックアンプとは、ヘッドアンプと呼ばれるアンプ部分と、キャビネットと呼ばれるスピーカー部分の2つで構成されています。
ベースアンプはメーカー不明の15Wコンボタイプ(自宅練習用サイズ)
コンボタイプはアンプ部分とスピーカー部分が一つに集合したものです。
ドラムの音に100Wのギターアンプは、負ける事無く聞こえるのですが、15Wの自宅練習用のベースアンプは、ギターの音とドラムの音にかき消され、殆ど聞こえませんでした。
解決1 お金がかかりますので、すぐには購入できませんでしたが、中古で100Wのベースアンプを購入しました。
問題2 無名で粗雑なつくりのシンバル使っていたので、サスティーンが短すぎる。(ただの金属音)しかもシンバル本体がすぐ歪み、ひび割れを起こした!
解決2 Drum担当の彼は、バイトをしてお金を貯め、シンバル、ハイハットをZildjian製の物に変更しました。音は、抜群でした。
問題3 ギターアンプにエフェクターを繋いで大音量で鳴らしたら、ハウリングを起こした。
解決3 BANDで鳴らす、音量まで上げてエフェクターの調整を行い更に、ピックアップ(PU)をノイズが低減するように、アクティブPU(EMG81)に変更した事により、ノイズ、ハウリング、音質の向上につながった。
アクティブPU とはPU(ピックアップ)とは、弦の音をひろうマイク的役割をするところでアクティブの場合、ノイズが少なくなりますが、ギター内部に9Vの電池を内蔵しなければいけません。
この様に問題が次々と起こりましたが、BAND内で少しずつ解決していきました。
そして、やっと音合わせ出来る日がやってきました。私は、ガッカリしてしまいました。何故かと言いますと、ドラムのリズムがずれてしまっていました。特にベースと噛み合わないのです。
原因は、ドラム担当の技術に自信がない為、私達のギターとベースにリズムを合わせていたからです。普通は逆ですよね?なので、ドラムを徹底的に練習してもらうようにしました。勿論私達、ベース、ギター、ヴォーカルも同じく練習していきました。
そして、みんなで練習した結果、約半年でLIVEハウスに出演できるレベルまで、成長しました。そして、私達のBANDは初めてのLIVEハウスに出演する事になったのです。
・初めてのLIVEハウス
LIVEハウスに出演するにあたって、予め準備しておきたいものがありました。私達のBANDは、ヴィジュアル系でしたので、化粧と衣装を準備しなければなりませんでした。お金も無いので、BANDメンバーでお小遣いを集める方法にしました。
・SEを決めよう
SEとは、Sound Effect の略で、BANDが登場、舞台に上がる時に、雰囲気を出す為に使う音楽です。私達は、あえて激しいデスメタル調の曲に決めて(CD持参)、お客さんにBANDのイメージとインパクトを与える為、ライブハウスの人に流してもらいます。
・セットリストを決めよう
略して、セトリと呼ばれるものですが、LIVEで演奏する曲順を決めて、見やすく紙やボードに書いて貼って置きましょう。私はよく足元に貼っておきました。
・ギターの弦とピック
私は、3日前の夜に新しい物に張替えて、チューニングしておきます。予備の弦も忘れずに買っておきましょう!私は、アーニーボールというメーカーの弦を使用しておりました。
出来れば、ギターは、メインとサブの2本あったほうが良いです。
ピックも落としたりしますので、マイクスタンド等に予備を貼り付けておきましょう。
・ギターのシールドを確認
シールドとは、ギターとアンプ等を繋ぐケーブルの事です。
LIVE本番になってシールドが切れていたら、音が出ませんので、大変です。必ず確認しておきましょう。
・衣装
自分の家にある黒い服を利用して、ヴィジュアル系な感じに見えるようにしました。
・メイク用品等
化粧品等は、女性の方がよく知っているので、同級生のクラスの友人の女性に「こんな物がほしい」と伝えて、買ってきてもらいメンバー全員をメイクしてもらいました。ファンデーションは、白系で、アイシャドウ、アイライン、口紅は黒や紫でした(笑)
髪は、超ハードスプレーで逆毛に立てていました。マニキュアは、黒でした。
・リハーサル
経験上、ハッキリいって時間はありませんのでセッティングや音量バランスのチェックを重点にしたほうが良いです。
LIVE本番!
今まで、練習した事を忘れず、演奏に集中しましょう。所々にパフォーマンスを入れた方が、お客さんも盛り上がりますよ。例えミスしたとしても、それもLIVEの一部だと思います(笑)
最低でも、LIVEの始まりと終わりは、カッコ良くしたいですね。
私自身は、緊張もしましたがステージに立てた喜びが大きくて、胸が熱かった事を覚えています。私の前のお客さんは、ほぼ男性でした・・・何故でしょう(笑)
・反省会
LIVEが終了後は、まずLIVEハウスのPAさんから、意見を聞きました。バンドのパートのレベルにバラツキがあると言われました。弦楽器隊は上手いとお褒めの言葉を頂きました。ドラムとヴォーカルがまだまだ練習が足りないと言われてしまいました。
まず、BANDの反省会は翌日でしたが、テクニックよりライブ慣れしていないのが、一番の原因でした。みんな、かなり緊張していたみたいで、実力を発揮できない部分がありました。
その後、私達のBANDは、LIVEと練習を繰り返し行いながら、活動して行き、実力を発揮していきました。
高校の卒業とBAND解散
私達は高校の卒業が近づいてきました。
そして、ある日私達にライブハウスの方から、「卒業LIVEを企画しているんだけれども、出ませんか?」と言うお話を頂きました。私は、BANDのメンバーに相談した結果、出演する事にしました。地元の文化会館を貸し切りにしてやる事に決定しました。今まで、一緒に
LIVEハウスで仲良くなったBANDを集結させて、大きいホールでやりました。約800人のお客さんが集まってくれました。私は、3年間のギター魂を会場に響かせました。800人のお客さんの前でギターソロはかなり緊張し丁寧に弾きましたし、他のメンバーも緊張を隠せない様子でしたが、あっという間にLIVEは終了し、片付けをして家に帰りました。
そして、その日が私達のBANDの解散とともに青春に幕を閉じる事にになりました。
高校を卒業し、メンバーはそれぞれの道を歩み、公務員、会社員、学生、になって行きました。
今でも思う事
私は、高校生時代はBANDのおかげで、良い青春、思い出、友情が出来たと犇々と感じています。今でもBANDのメンバーとは仲良しですし、私にとってお金では買えない財産です。
一番嬉しかったのが、「いつかまた、BANDやりたいね!」と友人に言われた事です。
自分だけじゃなく、メンバーにも良い思い出になってくれた事が「BANDに誘って良かったなぁ」と、今でも思っています。
ではまた、SHIKAでした!
Thank you for always reading!!!